RBK紙のチケットの記事には、日本のサポーターの写真が使われていた
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝チケットは、闇市場で最高5万8千ドル余(640万円)――。ロシア経済紙RBKが闇市場に出回るW杯チケットの販売状況を報じた。昨年のコンフェデレーションズカップと比べ、闇市場に出回るチケットの数が減少しているため、値段が高騰しているという。
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RBKによると、闇市場に出回っているW杯のチケットは、全体の5~7%程度。コンフェデ杯は40%と言われ、ロシア政府や国際サッカー連盟(FIFA)の対策が功を奏しているとみられる。
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出回っているW杯のチケットは、約14万枚。正規ルートで購入したもののほか、ロシアサッカー協会の関係者からの横流しなどが主な供給元だという。平均で正規の価格の3倍の値がつく一方、原価割れのチケットもある。地元ロシアやアルゼンチンなど強豪のカードが人気だ。
政府は法律を改正して違法転売に対する罰金の額を上げるとともに、違法な転売サイトに対して監視を強めてきた。また、FIFAは公式サイトでチケットの転売を可能にする一方、今月4日には違法な転売サイトをジュネーブの当局に刑事告訴するなど対策を強化している。(モスクワ=河野正樹)
W杯の主なチケットの闇市場での価格
6月14日 開幕戦(モスクワ)
423ドル(4万6千円)~6259ドル(68万円)
16日 アルゼンチン―アイスランド(モスクワ)
893ドル(9万7千円)~1万1225ドル(122万円)
21日 アルゼンチン―クロアチア(ニジニノブゴロド)
683ドル(7万4千円)~5633ドル(61万円)
7月15日 決勝(モスクワ)
2503ドル(27万円)~5万8901ドル(642万円)