南スーダンで続く内戦で、政府側と反政府勢力トップのマシャル元副大統領が25日、暫定的な連立政権の発足に向けて合意した。だが、別の反政府勢力は「権力分散の割合に一貫性がない」と応じなかった。過去の和平合意も破綻(はたん)を繰り返しており、内戦を終結できるかは不透明だ。
現地からの情報によると、両者はキール大統領の任期や副大統領職の数、大臣の割当数などで対立していたが、隣国スーダンなどの仲介で今回の合意に至った。キール氏は続投し、マシャル氏が副大統領の座に返り咲くという。
一方、最大の支援国だった米国は22日、「エリート同士の合意では問題は解決しない」との声明を発表。「真の平和をもたらすための指導力を発揮していない」として、キール氏とマシャル氏双方への不信感を示していた。(ヨハネスブルク=石原孝)