米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は25日、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領との次の首脳会談を来年以降に延期すると発表した。トランプ氏はプーチン氏を今秋、ワシントンに招待したい考えだったが、自身のロシア寄りの姿勢に批判が出たことから断念した。
ボルトン氏は声明で「大統領はプーチン氏との次の首脳会談は、ロシア疑惑の魔女狩りが終わった後に行われるべきだと考えており、来年以降にすることで合意した」と述べた。
トランプ氏は16日にヘルシンキであった米ロ首脳会談で、ロシアによる大統領選介入問題について、米情報機関の調査結果よりもプーチン氏の言葉を信じるような発言をした。さらにボルトン氏にプーチン氏を米国に招待する調整を指示していた。(ワシントン=土佐茂生)