内戦が続くシリア南部スウェイダ市で25日、自爆テロとみられる爆発が相次いで起きた。反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」は、近隣地域で起きた戦闘と合わせて、156人が死亡したと発表した。死者のうち94人は政権軍側の戦闘員、62人が市民という。AFP通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)が関与を認める声明を出した。
自爆テロによるとみられる爆発や戦闘が起きたのは、アサド政権の支配地域。シリア国内で戦線が縮小しているISが、政権の支配地域に潜入して一斉攻勢を仕掛けたとみられる。(エルサレム=其山史晃)