2020年東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出メンバーが30日、固まった。総合統括(チーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)に就任した狂言師の野村萬斎さんを中心に、何を表現するのか。下敷きになるのが、16年リオデジャネイロ五輪とパラリンピック閉会式の「フラッグハンドオーバーセレモニー(旗の引き継ぎ式)」で見せた東京大会のPR企画だ。
この日発表された演出メンバー8人のうち、歌手の椎名林檎さんら5人がセレモニーに携わった。限られた予算の中で、人気ゲーム「スーパーマリオ」などを駆使し、高い評価を得た。企画をまとめた佐々木宏さんは「とんちを利かせて、少し頭を使って驚かせる。それぐらいがかっこいいと思った」と振り返る。
大会組織委の中井元チーフ・セレモニー・オフィサーは、東京の開閉会式でも「とんちのような日本人らしい工夫を見せたい。説教くさくなく面白いものを見せたい」と語る。野村さんは伝統芸能を守りながら、ハイテク映像と融合させるなど、柔軟な発想を持つ。
昨年、野村さんへの単独インタ…