2020年東京五輪の観戦チケットについて、大会組織委員会は4日、抽選で1枚も当たらなかった人を対象に、再び抽選による販売を行うことを明らかにした。「セカンドチャンス」と位置づけ、8月に予選競技を中心に1人1枠の申し込みを受け付ける。組織委は「予選や会場の大きいところに一定の在庫が出た」と説明している。
五輪チケットは5月に抽選販売があり、6月に結果が通知された。開閉会式や各競技の決勝などに応募が集中し、競技や日程によっては応募倍率が「1倍に届かなかったものがかなりある」(組織委)という。2度目の抽選は当初予定していなかったが、予選や大きな会場などでの余った分をセカンドチャンスに回す見通し。最初の抽選に申し込まなかった人や、当選したのに購入しなかった人はセカンドチャンスの対象外。
また、今秋に予定していた「先着順」による販売も、混乱回避のため「抽選」に切り替えるという。初回の抽選販売で公式サイトに累計約2425万件にのぼるアクセスが集中したため。秋の販売では、開閉会式や決勝などのチケットを改めて用意するという。
パラリンピックの抽選販売も、セカンドチャンスの販売終了後の8月に実施する予定だ。(斉藤佑介、前田大輔)