日本オリンピック委員会(JOC)は27日、評議員会と理事会で役員改選を行い、新会長に全日本柔道連盟会長の山下泰裕常務理事(62)を選んだ。任期は2年間で、2020年東京五輪は山下会長で迎えることになる。01年から会長を10期務めた竹田恒和氏(71)は任期満了で退任した。
会長は竹田氏の続投が既定路線だったが、五輪招致に絡む買収疑惑で本格的に仏司法当局の捜査対象になったことが今年1月に明らかになった。竹田氏は3月の理事会で疑惑を否定しつつ、「若いリーダーにJOCを託すのがふさわしい」と退任を表明していた。
山下氏は1984年ロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルに輝き、同年10月に国民栄誉賞を受賞した。85年に引退し、現在は国際柔道連盟理事。JOCでは2013年に理事に就任し、17年から選手強化本部長を務めてきた。専務理事には福井烈・日本テニス協会専務理事、強化本部長には尾県貢・日本陸上競技連盟専務理事が選ばれた。
■側近政治を反面…