IT大手の楽天は30日、飲食店紹介サイトを運営する「ぐるなび」(東京)と資本業務提携を結んだと発表した。ぐるなび創業者の滝久雄会長から所有する同社株の一部を約40億円で買い取り、滝氏に次ぐ第2位(9・99%)の株主となる。取得は8月22日付。
楽天とぐるなびは近年、連携を強めてきた。3月には、ぐるなびを利用するとたまる「ぐるなびポイント」を、楽天のポイントに交換できるサービスを開始。5月にはシステムも連動させた。楽天は、楽天ポイントを軸に金融など自社サービスの利用者を増やす「楽天経済圏」を拡大しようとしている。今回の提携で、ぐるなびの利用者や、登録している飲食店も取り込みたい考えだ。
ぐるなびにとっても、1億人近い楽天の会員を自社のサイトへ誘導することで、広告収入や加盟店を増やしたい考えだ。