日本航空と中国東方航空の日中航空大手2社は、両社の路線の共同販売やスケジュール調整などを進める「共同事業」の実施を目指すと発表した。両社は異なる国際航空連合(アライアンス)に属しているが、日中間の往来が増えていることを受け協力を深める。
両社は2002年から共同運航を実施している。19年度中の開始を目指す共同事業では、両社が運航する日中便の一部で相手の運航分も販売し、収益を分配する枠組みをつくる。また、近接した時間に同一区間を結ぶ便の時間をずらし、顧客の選択肢を広げる。さらに相互の国際線と国内線の乗り継ぎをしやすくする。
ただ、これらの共同事業は、日本で独占禁止法の適用が除外されることが前提になる。また、両社の同一区間の路線の運賃は同じにしない。日本航空側は、今回の共同事業の成果として、日中便での5%程度の収入増を目指している。(上海=福田直之)