トランプ米大統領の信任を問う中間選挙を11月に控え、前哨戦となる中西部オハイオ州の下院12区補選が7日、投開票された。与党・共和党のトロイ・ボルダーソン氏(56)が野党・民主党のダニー・オコナー氏(31)をわずかに上回り、勝利を宣言した。共和党は同選挙区で30年以上議席を維持してきたが、今回接戦となったことで「トランプ旋風」に陰りもうかがえ、中間選挙に不安を残した。
オハイオ補選、大接戦で共和候補勝利 トランプ旋風陰り
開票結果は、ボルダーソン氏10万1574票(得票率50・15%)、オコナー氏9万9820票(同49・29%)で1754票差。米メディアによると、再確認が必要な票が約8千票あり、結果は確定していない。
だが、ボルダーソン氏は7日夜、支持者に「米国を再び偉大にするため、やれることをすべてやる」と勝利宣言。オコナー氏も負けを認めず、「立ち止まらない。闘い続ける」と訴えた。両者は11月の中間選挙でもぶつかる見通しだ。
トランプ氏は7日夜、ツイッターに「私がオハイオに応援に行くことを決めた時、期日前投票では64対36で(ボルダーソン氏が)負けていた。私の演説後、復調へ大転換した」と投稿し、自身の貢献を誇った。
だが、同選挙区は1982年以来、共和党が議席を保ってきた牙城(がじょう)だ。2年前の大統領選ではトランプ氏が11ポイント差、下院選でも共和党現職が35ポイント以上の差で民主党の候補に勝った。今回接戦になったのは、トランプ氏率いる共和党にとっては負けに等しいものだ。
同選挙区は州都コロンバスの北…