11日午前10時40分ごろ、埼玉県久喜市鷲宮1丁目の鷲宮神社で、参道の大鳥居が道路側へ突然倒れ、下を通っていた乗用車の後部トランク部分がつぶれた。鳥居は高さ約6メートルの木製。雨をよける屋根がついていたが、鳥居の柱部分は長年雨水がしみこみ、根本が腐っていたらしい。けが人はなかった。
車を運転していた本庄市の自営業男性(49)によると、参拝を終えて鳥居わきの駐車場から道路に出ようとしたところ、車の前部が浮き上がるような衝撃を受けた。鳥居が倒れ込んできて、トランク部分をつぶしていたという。ほかに周囲に人はおらず、男性は「自分もけがをしなくて良かった」と話した。
鷲宮神社によると、大鳥居は明治30年代の建立で過去に2度修復した記録があるという。境内林に囲まれた歴史ある神社で、近年は人気アニメ「らき☆すた」の舞台のモデルになり、「アニメの聖地」としても知られる。(高橋町彰)