7月に国内で出荷された家庭用エアコンの台数は、前年同月比10・9%増の176・3万台と、単月としては5年ぶりに過去最高を更新した。出荷額は12・2%増の1379億8300万円。記録的な猛暑で販売が大きく伸びた。
業界団体の日本冷凍空調工業会がメーカー10社分を合計し、22日に発表した。
もともと7月は、6月と並んでエアコンがとくによく売れる時期。ここ数年は省エネなどの性能アップが注目されたほか、「1部屋に1台」の流れも強まり、好調な売れ行きが続いていた。さらに今年は「災害級」とされる猛暑が重なり、これまでのピークだった2013年7月の169・8万台を超える出荷となった。
今年4月からの累計は、前年同期比5・6%増の476・7万台。年度(4月~翌年3月)の累計で、消費税増税前の駆け込み需要もあって過去最高だった13年度の942・3万台を上回る可能性もある。(内藤尚志)