過激派組織「イスラム国」(IS)が22日、最高指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の肉声だとする録音声明をインターネット上に公開した。ISはイラクとシリアで「領土」のほとんどを失ったが、音声の中で「勝利とは支配地に関連するものではない」とし、劣勢の中でも「聖戦」を続けるよう求めた。声明を出すことで存在感を示し、新たなテロを呼びかける狙いがあるとみられる。
バグダディ容疑者本人のものとされる声明が公開されたのは、2017年9月以来。音声は約55分で、録音の日時や場所は不明だが、イスラム教の祝日「犠牲祭」に合わせて、ISメンバーらへの祝福の言葉を述べている。また、米国人牧師の拘束問題をめぐって対立する米国とトルコの緊張関係にも言及するなど、最新の情勢が反映されている。
米国については、「聖戦」があ…