プロボクシングで体重超過が相次いでいる事態を受け、日本ボクシングコミッション(JBC)が、新たな罰則規定案を作成した。試合前日の公式計量で上限体重の3%以上を計測すると失格になり、試合は中止される。今後、JBC理事会での承認を経て、9月1日から適用される予定。
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これまでは超過分を落とすために、2時間の猶予が与えられ、再計量できた。だがJBCが認定した公式試合では、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級元王者の比嘉大吾が上限を900グラム上回り、世界王座を剝奪(はくだつ)されるなど、今年はすでに9件の体重超過が起きている。
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今後も世界戦の場合は、主要団体や放送局などの興行面も絡むため、3%以上の超過があっても試合が行われる可能性はある。JBCの安河内剛事務局長は「世界戦でも他の団体と話し合って、JBCのルールを理解してもらう必要がある。少なくとも、国内ではこれでやっていく」。こうした厳しい罰則は世界に例がないといい、抑止効果を期待する。