米ニューヨーク州最高裁判所は29日、出張中に泊まったホテルで部下の女性に睡眠薬入りの飲料を飲ませ、女性が意識を失っている間に乱暴したとして、京都在住の日本人ユキトシ・マサカツ被告(46)に、第一級強姦(ごうかん)罪などで禁錮7年半の判決を言い渡した。
マンハッタン地方検察官事務所によると、IT系企業の役員だったユキトシ被告は2017年11月、出張に同行していた部下の女性を「仕事の打ち合わせ」と称してニューヨークのホテルの部屋に呼び、睡眠薬入りの飲料を飲ませた。意識を失った女性は翌朝、乱暴されたことに気づいてニューヨーク市警に通報。市警がニューヨークの空港でユキトシ被告を逮捕した。
ユキトシ被告は8月1日の公判で罪を認めており、バンス地方検察官はその際、「女性が睡眠薬で同意を与えることが全くできない状況で、被告は無理やり関係を持った。加害者に立ち向かい、通報した被害者の勇気を称賛する」とコメントしていた。(ニューヨーク=鵜飼啓)