大坂なおみ選手(20)=日清食品=が決勝進出を決めたテニスの全米オープン女子シングルスの会場、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターは試合開始直後、米国出身の対戦相手、キーズ選手への声援が多かった。しかし、大坂選手が好プレーを連発するにつれ着実に歓声が強くなっていった。今回の活躍で「大坂ファンになった」という人も多かった。
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なおみ全米快進撃の陰にイケてる新コーチ「運命だった」
何度も続いたラリーを深く、粘り強いストロークで制したり、苦しい局面を強烈なファーストサーブで打開したりすると、大坂選手への声援が着実に大きくなっていった。
第1セット第4ゲーム。キーズ選手は、大坂選手の甘く入ったセカンドサーブを見逃さず攻勢をかけ、ブレークまであと一歩に迫った。ところが大坂選手は崩れず粘りに粘ってキープ。続く第5ゲームを大坂選手がブレークし、波に乗った。多くの観客が立ち上がって拍手を送った。
その一人、ノースカロライナ州から観戦に来ていたインテリアデザイナーのローサ・デストさんは「正直に言えば、大坂選手の存在すら知らなかったけど、今日でファンになった。まだ20歳、無限の可能性が広がっている」と話した。
地元ニューヨークの金融会社勤…