宮城県警は15日、酒に酔って見知らぬ男性を殴ってけがを負わせたとして、同県警大和署の駐在所長で警部補、阿部哲也容疑者(40)=同県大衡村大衡=を傷害容疑で現行犯逮捕し、発表した。「覚えていないが、申し訳ないことをした」と話しているという。
県警監察課によると、阿部容疑者は14日午後11時30分ごろ、仙台市宮城野区の住宅の勝手口をたたき、騒ぎに気づいて止めに入った隣家の男性(69)に「おれの土地だ」と言って馬乗りになるなどして十数回殴り、顔にけがを負わせた疑いがある。この住宅の住民と面識はないという。
14日は当直勤務を終えた非番の日で、午後5時ごろから午後10時30分ごろまで同僚約10人と仙台市青葉区の居酒屋やスナックで飲酒していた。事件現場は徒歩で30分ほど離れた場所で、酔っていたため行った理由も覚えていないという。
同県警の高橋俊章警務部長は「犯罪を取り締まる立場にある警察官としてあるまじき行為で、厳正に対処する」とのコメントを出した。