米ホワイトハウスがマティス米国防長官の後任の選定作業を始めているという報道をめぐり、マティス氏は18日、国防総省で記者団に「私は(報道を)真剣に受け止めるつもりは全くない」と述べ、国防長官交代の可能性を否定した。
米政府関係者の間では以前から、トランプ米大統領とマティス氏の不仲説が流れ、マティス氏交代の観測が出ていた。11日に発売されたトランプ政権の内幕本「FEAR(恐怖)」では、マティス氏がトランプ氏について「(理解力が)小学5、6年生並み」と嘆く場面も記されている。
マティス氏は今回、交代の可能性をワシントン政界の「うわさ」と断じて否定したものの、マティス氏が11月の中間選挙後に交代するという見方が弱まる気配はない。複数の政府関係者によると、後任にはジャック・キーン元陸軍副参謀総長が有力視されている。(ワシントン=園田耕司)