ネオナチやテロ組織などの活動を監視するドイツの連邦憲法擁護庁長官が18日、更迭された。右翼寄りの姿勢や発言が問題視され、与野党内から辞任を求める声が強まっていた。
更迭されたのはハンスゲオルク・マーセン氏。内務省の政務次官に「昇格」するが、責任を問われる形での事実上の更迭。きっかけは、8月下旬に東部ケムニッツで極右デモがあった際、外国人が追い回される場面の動画がネットで出回ったことだった。メルケル首相が「外国人狩り」を強く批判したのに対し、マーセン氏は「(動画が)本物であるという証拠はない」「偽ニュースではないか」などと地元紙のインタビューで発言。後に修正したものの、連立政権の一角をなす社会民主党を中心に「長官として信頼できない」などと批判が高まっていた。
マーセン氏は、これまでもメル…