アマゾンは、注文に応じて1冊ずつ本を印刷して販売する「プリント・オン・デマンド(POD)」の設備を報道陣に公開した。具体的な売上金額は明らかにしていないが、日本では2012年から17年の間に20倍以上に成長しており、アマゾンは個人出版の市場拡大につなげる考えだ。
公開されたのは、千葉県市川市の物流拠点内にある設備で、バレーボールコートほどの広さに印刷や製本などの機械が計11台並ぶ。通常は1日18時間ほぼ絶え間なく稼働している。
10年にサービスが始まり、16年からはカラーにも対応。アマゾンのサイトから本の注文を受けると、サーバーからデータをダウンロードして印刷、製本、出荷する。関東地区なら、午前中に注文すれば最短でその日のうちに本が届く。現在、約300万冊分のデータが登録されており、うち9割は洋書だという。
最大の利点は、出版社が在庫を…