「笑顔でいれば、いつか良いことが起こる」と語る国家元首がいる。エクアドルのレニン・モレノ大統領(65)。下半身不随で移動に車いすを使う「車いすの大統領」として知られる。銃撃され、両足の自由を失って絶望のふちにいたとき、「笑顔の力」に目覚めて政治家を志した。9月上旬の日本訪問に際し、朝日新聞の書面インタビューに応じ、障害者支援などについて語った。
9月6日、都内のホテル。日本とエクアドルの外交関係樹立100周年を記念する式典で、大統領として初来日したモレノさんは車いすでスロープから登壇し、演説した。演説後は参加者からの握手攻めに笑顔で応じた。
強盗に襲われ、人生が暗転したその時
モレノさんの人生が暗転したの…