トランプ米大統領は17日、空席の米国務次官補(東アジア・太平洋担当)にデイビッド・スティルウェル退役空軍准将を指名すると発表した。前任のダニエル・ラッセル氏が昨年3月に退任以来、空席が続いていた。スティルウェル氏は上院の承認を経て就任する予定で、北朝鮮の核問題や険悪化する米中関係といった問題を始め、日米関係など米国の東アジア外交の司令塔となる。
スティルウェル氏は1980年に米空軍に入隊。米軍三沢基地司令官を始め、在中国大使館の駐在武官などを歴任し、15年に退役した。語学に堪能で、韓国語、中国語を話し、日本語も理解する。
国務次官補(東アジア・太平洋担当)の人事をめぐっては昨年12月、国務次官補代行だったスーザン・ソーントン氏が指名された。だが、上院では同氏を「親中派」とみなして反発する意見が強く、承認手続きが進まないまま、同氏は7月末に退任した。(ワシントン=園田耕司)