中国の吉利汽車とスウェーデンのボルボの合弁会社「リンク&コー」が新型セダン「03」を19日に中国で発売する。発売に先立ち、公開イベントを同日、静岡県の富士スピードウェイで開いた。リンクはボルボ車をベースとした新興ブランドで、中国で昨年11月、スポーツ用多目的車(SUV)「01」を発売。わずか2分で6千台の受注をとるなど注目を集めた。
リンクは、車の所有にこだわらない若者をターゲットに絞り、車にカーシェアリング機能を備えることや、使う期間に応じて料金を払う定額制の販売手法を2020年に導入することを目指している。日本での販売は未定だが、20年に欧州、21年に米国での販売を予定している。
現在、中国のみで売っているSUVの「01」と「02」は、ボルボ製の車台やエンジンを使用。リンクは外装や内装を手がけている。価格は300万円前後。インターネットによる注文が2~3割を占め、若者を中心に累計で10万台以上売れているという。
19日発売の「03」にもボルボ製の排気量1・5リットルの3気筒ガソリンエンジンを搭載し、リンクがデザインを担っている。(高橋克典)