米プロバスケットボール協会(NBA)に所属するオクラホマ・サンダーのチアリーダーチーム「サンダーガールズ」に、千葉市出身の平田恵衣(けい)さん(34)が4年ぶりに復帰する。2012年から2季務め、帰国後は日本スポーツ仲裁機構で働いていた。「自分がNBAで踊れるチャンスはあと1、2年」と一念発起してオーディションに合格。21日のホーム開幕戦(キングス)で、再びNBAのコートを踏む。
サンダーのチアリーダーはホーム41試合で踊るほか、地域のイベントに数多く参加する。これまで竜巻被害の復興支援をしたり、肥満解消や里子のマッチングを呼びかけたり。米国ではスポーツチームが地域の社会課題の解決に積極的に関わる。平田さんは「私たちはいいダンサーであるだけでなく、地域の親善大使としての人間性が問われている」という。
中学生の時にドキュメンタリー映像を見て米国のチアリーダーに憧れた。プロ野球ロッテなどのパフォーマーとして活動後、12年に渡米。27歳で夢をかなえた。「サンダーはオクラホマで唯一のプロチーム。人々の誇りで、あらゆる場所で地域の愛情を強く感じる」。スーパーに買い物に行くと店員に声をかけられる。「日本人がめったにいない」米南部は、平田さんの第二の故郷になった。
小学生の問いかけが契機に
一度は「やり切った」と引退し…