日本選手で初めて米プロバスケットボールNBA選手となった田臥勇太(現B1栃木)は朝日新聞の電話取材に応じ、ドラフトで1巡目指名を受けた八村塁に「表情を見て、本当にうれしそうだった。おめでとうと言いたい」とエールを送った。
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日本選手で初めてのドラフト1巡目、しかも9位という指名順位について、田臥は「世界中から選ばれ、米国人でも難しい順位。世界の9番目の選手」と高く評価する。全米大学体育協会(NCAA)1部のゴンザガ大に所属して活躍も大きかった。「大学での活躍はもちろん、将来的にも有望だと考えたのだと思う」と指摘する。
現在のNBAは、背の高い大型選手でもアウトサイドに出てシュートを決める力が求められる。田臥は、八村の特長をこう説明する。
「彼はリバウンドを取ってから自分でボールも運べ、パスもさばける。中距離のシュートも入るから、逆にインサイドでのプレーも生きる。オールラウンドの能力を持っていて、ワシントン・ウィザーズのチームスタイルにもマッチすると思う」
今後、八村は若手の登竜門のサマーリーグや、チームの練習に参加しながら新シーズンに備える。田臥は「彼の良さは楽しんでプレーすること。持ち味を存分に発揮して、日本の子どもたちに夢を与えて欲しい」と期待を語った。(河野正樹)