漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さん(52)とバスケット選手の対談企画の最終回は、第1回以来の登場となるリンク栃木ブレックスの田臥勇太選手(38)です。
【特集】Bリーグ・主役に迫る
井上 Bリーグの3シーズン目が終わりましたね。
田臥 個人的には腰をケガしてしまい、レギュラーシーズンの出場は15試合だけ。悔しさは残りましたが、いろいろ勉強できたなと思っています。
井上 試合に出られない状況で、何を得ましたか。
田臥 年齢を重ねるとはどういうことか、深く考えることができました。若いときとはケガからの回復のスピードが違います。昔は意識しなくても、自然と治っていく感じがあった。いまは、意識を集中させてリハビリやトレーニングに取り組まないと、復帰の時期が遅れていく。この年齢だからこそ、よりチャレンジしなければダメだなと思いました。
自分のプレースタイルをみつめる機会にもなりました。若いころと比べて変化するのは当然のこと。40歳前後までプレーした、コービー・ブライアントやスティーブ・ナッシュらNBAのスター選手の映像も見直して、どういうアプローチがあるのかを考えました。競技は違いますが、45歳まで一流であり続けたイチローさんのすごさを感じましたね。
井上 一度、イチローさんと話…