船舶用のエンジン製造が主力のダイハツディーゼルの2018年9月中間期の純利益が、前年比で半減した。大型コンテナ船の建造が一時的に減っているためで、来年後半になれば回復するとみている。
25日発表した9月中間決算によると、売上高は267億円(前年比9・6%減)、純利益は4億円(同54・8%減)だった。2016年に環境規制が厳しくなったのを受け、大型船向けの納入が増えた前年の反動減があった。
ただ、木下茂樹社長は、「来年の後半にも大型船の引き合いが出てくる」とみている。環境規制は今後も段階的に厳しくなっていくためだ。排ガスの少ないエンジンや、排ガスを無害化する装置の開発に力を入れている。今年8月には、兵庫県姫路市の大型エンジンの新工場を稼働させた。
筆頭株主でトヨタ自動車傘下のダイハツ工業の指導を受け、生産効率を引き上げる取り組みを進める。(金本有加)