東京都内の専門学校が、在籍する外国人留学生に対して、卒業後に就職活動をする場合に必要な学校推薦状を「発行しない」と一律に通告していたことがわかった。在学中に就職先が決まらないと在留資格を失うことになる。法務省は「特に問題なく卒業した学生が就活を続けたいと望む時は、推薦状を出してほしい」と話している。
この学校は国際デュアルビジネス専門学校(東京都台東区)。同校によると、今年度は国際観光、国際ホテルなど3学科に計319人の学生が在籍しており、留学生は8割強にあたる268人を占める。留学生受け入れはこの数年で急拡大しており、今年度は2014年度(101人)と比べて約2・6倍になった。
国内の大学や専門学校で学んだ留学生が国内の企業で働く場合、就職先の証明書などを添えて、在留資格を「留学」から就労のための「技術・人文知識・国際業務」などに変えるのが一般的だ。
在学中に就職先が決まらず、卒業後も就活を続ける場合は「特定活動」という6カ月間の資格に変える。1回更新でき、1年間の滞在が可能だ。入国管理局への申請には、在籍していた学校の推薦状が必要となる。国内にとどまっても問題がないか、学校側に確認するためだ。
しかし同校は、あらかじめ募集…