三重県鈴鹿市のため池で10月、牟田義一さん(41)の遺体が見つかった事件で、牟田さんの車の中から、牟田さんの血痕があるたばこの吸い殻が見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。たばこから採取された唾液(だえき)のDNA型が同僚男性のものと一致。県警は男性が事件について何らかの事情を知っているとみて、1日にも男性から事情を聴く方針だ。
腕に防御創、車は名古屋に 三重・鈴鹿のため池遺体
捜査関係者によると、この吸い殻は、名古屋市内に放置されていた牟田さんの車の中から見つかった。近くの防犯カメラに、同僚男性が映っていたという。
牟田さんは愛知県や三重県で建設関係の仕事を短期でしていた。9月10日ごろから三重県四日市市内の寮に住んで工事現場で働いていたが、20日以降は同僚男性とともに行方がわからなくなっていたという。
牟田さんは10月1日午前5時45分ごろ、鈴鹿市の石垣池で遺体で見つかった。鈍器のようなもので殴られたとみられる傷が頭や顔を中心に数十カ所あり、県警は殺人容疑で捜査本部を設置している。