中国電力は31日、島根原発2、3号機(松江市)の安全対策工事の完了時期をそれぞれ1年延期すると発表した。追加工事が必要になったため。約5千億円としてきた安全対策工事費に変更はないという。
工事の完了時期は、2号機が18年度から19年度に、3号機は19年4~9月から20年4~9月にそれぞれ変更となる。工事が完了しなければ、稼働することはできない。
原子力規制委員会で先行した原発の審査を踏まえ、非常用ディーゼル発電設備の燃料配管に対する火災対策や、原子炉建屋で圧力が急上昇したときに使う扉への追加工事が必要になったという。竜巻対策や耐震補強工事も増えているため、当初の予定通り完成させることが難しくなったという。