文部科学省の局長らが、出向中に病死した職員の家族向けの寄付金集めを全国の国立大に依頼していた。背景には、旧文部省出身の官僚の国立大に対する支配意識や、「現役出向」という文科省と国立大をつなぐ独特の交流人事制度の課題が見え隠れする。
文科局長、全国立大に寄付依頼 病死した職員の遺族向け
「法人化から15年近く経つのに『文科省一家』はまだこんなことをやっているのか」――。取材に応じた複数の国立大関係者は、寄付金のとりまとめを求める趣意書を読んで、こんな感想を口にした。
文科省を「一家」と例えるのは…