体操競技をAI(人工知能)が自動で採点する。そんな技術を富士通が開発し、国際体操連盟(FIG)とともに20日、2020年東京オリンピックで採点補助システムとして導入をめざすと発表した。この日はシステムが実際にあん馬の演技を解析するデモンストレーションが東京都内で行われた。立ち会った人間の審判、実際に演技した選手はどう感じたのだろうか。
東京オリンピック2020
「2年前に富士通さんのご担当者様とお会いした時に、私が2020年東京五輪はロボットが採点するとジョークを申し上げた。そのときから始まったプロジェクト。審判の公平性を飛躍的に高めてくれると信じている」。FIGの渡辺守成会長は笑顔であいさつした。
デモンストレーションでは、実際に大学生選手のあん馬の演技を映像で解析した。
あん馬に向かって斜めの角度から、2台の「3Dレーザーセンサー」を設置。これによって選手の動きを360度から立体的に記録することができる。
記録された映像はスロー再生やコマ送りしながら見ることもでき、ひねりの回転数や倒立の角度などを数値化することも可能。審判が採点の際の参考にする。
近年は技の高度化により、人間…