トランプ米大統領の弁護団は20日、前回の米大統領選中にロシアがトランプ氏陣営に肩入れして介入した疑いのある「ロシア疑惑」を捜査するマラー特別検察官の質問に対し、書面による回答を提出した。米メディアが伝えた。トランプ氏は同日、「(ロシアとの)結託はない。何もない」と記者団に語り、回答は従来の主張を繰り返したものとみられる。
トランプ氏はこの日も捜査を「永遠に続いてきた魔女狩り」と批判した。
トランプ氏は今年1月、マラー氏の直接聴取を「楽しみにしている」などと応じる意向を示していた。だが、弁護団は「虚偽供述に陥れるワナ」を懸念し、実現していなかった。
マラー氏は今年8月、直接聴取に代わって書面による回答を認める書簡をトランプ氏側に送っていた。質問内容は不明だが、米メディアによると、トランプ氏陣営とロシアとの結託などについての20問ほど。司法妨害についての質問は含まれていないとされる。(ワシントン=杉山正)