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日本でタトゥーはタブーなのか 「不快」の声に当事者は

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-11-26 14:53:37  点击:  切换到繁體中文

 

日本でタトゥー(刺青〈いれずみ〉)を入れるのはタブーなのか? タレントのりゅうちぇるさんをめぐる騒動を受けて9月に紙面で問題提起したところ、みなさんから多くの意見が寄せられました。一方、タトゥーの彫り師が医師法違反の罪に問われた裁判で、大阪高裁は今月、逆転無罪の判決を下しました。反響を紹介しつつ、タトゥーについて改めて考えます。


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否定から共存 少しずつ 彫り師の男性の主任弁護人・亀石倫子さん


医師免許なしで客にタトゥーを彫ったとして、医師法違反の罪に問われた彫り師の男性の主任弁護人・亀石倫子弁護士に聞きました。



りゅうちぇるさんの騒動を見て、タトゥーはいま過渡期にあるんだと思いました。日本ではヤクザ映画の影響が大きくて、刺青=ヤクザ。飛脚とか火消しとか、ふんどし一丁で働く人が江戸の町で人気を博したという歴史もあったのに。いまはまだ、ネガティブに受け止める人のほうが多いようです。


医師法違反の裁判でもそう感じました。昨年9月の大阪地裁判決は職業選択や表現の自由、タトゥーを入れたい人の自己決定権といった主張に正面から向き合わず、「保健衛生上危害を生じる恐れがある」というほぼ1点で有罪にしてしまった。


彫り師に医師免許を求めるというのは事実上、その職業を認めないということです。判決の書きぶりからは彫り師なんかいらないし、タトゥーを入れる人もいなくなればいい、という偏見が透けて見えました。


嫌いな人がいる以上、そうした不快感とも共存しないといけません。私だって最初はタトゥーを入れた人のことを怖いと思っていました。でも彫り師さんを弁護することになって、たくさんの彫り師に会い、タトゥーを入れてもらった人にも話を聞いて、考えが変わりました。


例えば、耳の後ろに父親の命日を彫っている女性がいました。お父さん子だったから、一緒に生きていく気持ちで入れたと。両腕の内側に子どもの名前を1人ずつ彫った男性は、離婚して子どもと毎日会えなくなり、いつも両腕で子どもたちを抱っこしていたから、ふたりを感じたくて彫ったそうです。


もちろん安易に入れて後悔している人もいたけど、一生残るものだから、すごく思いがある人が多いんだなと。ぱっと見で怖いというのは思い込みだと気付かされました。


ただ、「怖い」「不快」というのも自然な感情です。無視していいとは思いません。なるべく見せないようにする配慮は振る舞いとして必要でしょう。先ほどの女性は髪で隠れるように耳の後ろに入れたし、手首まで入れているような人は夏でも長袖を着る、ということもしています。嫌いなら嫌いでいいけれども、地裁判決のように排除するのは行き過ぎだ、ということです。


逆転無罪とした今月14日の大阪高裁判決は素晴らしい内容でした。タトゥーの歴史に目を配り、彫り師の訴えに耳を傾け、「反社会的職業ではなく正当な職業活動」とまで言ってくれた。偏見によらず、積み重ねた事実と主張をきちんと評価してくれた結果だったと思っています。


最近、温泉などで「タトゥーはシールで隠して下さい」という所が増えました。来年のラグビーワールドカップでは、統括団体が来日する選手にジムやプールなどでは隠すよう求めたという報道もありました。「やっぱりタトゥーはダメなんだ」という受け止めもありますが、私はむしろ、一歩前進と感じています。だって、「隠すんだったらいいよ」ということでしょう。


少しずつですが、共存の動きが広がっている。これでいいんです。人の意識は、ちょっとずつ変わるものだと思っています。


現実とリスク 知った上で判断を 除去手術をする吉種克之・東京イセアクリニック総院長


外科医でタトゥーの除去手術も手がける東京イセアクリニック総院長・吉種克之医師に聞きました。



2日に1回ほど、タトゥーの除去手術をしています。麻酔をして、レーザーを照射したり、皮膚を切り取ったり。レーザーで焼く手法は薄くぼやかすだけで、完全には消えません。依頼の8割方は切除術です。傷痕はどうしても残りますが、色素の入っている脂肪の部分まで切り取ってしまうので、絵柄の部分は完全に消すことができます。


とはいえ、費用は手首を1周するぐらいの数分で終わるものでも10万円ほどかかります。背中一面のような大きなものは、10回ぐらいにわけてやる場合もあります。いずれにしても気安いものではありません。


患者さんは20~30代の男女が多く、海外に行ったときに「開放的になって入れた」という人が目につく。日本に戻って、様々な場面で課題にぶつかったと。就職するのに身体検査があるとか、結婚相手の親が「消さないと結婚させない」とか、「ママ友とプールに行きたいから」とか。


彼らと接していると、日本社会で刺青を入れることのリスクの多さを感じます。入れるのも取り除くのも痛みだってあるし、色素によってはMRI検査のときに患部が見えなくなるというケースもあり得ます。


自分の人生だから大丈夫なんだと考えても、いずれハンディキャップになることがある。そうした現実とリスクも知った上で、入れるべきか決めたほうがいいと思います。


理解困難・海外なら普通


寄せられた声の半数超は「怖い」「不快」という否定的なものでしたが、当事者からも意見や体験が届きました。その一部を紹介します。


●「鮮やかな彫り物はヤクザ、威嚇している、脅している、怖いというイメージに直結します。子どもの頃に得た感覚で、入れ墨を入れるのは『激痛に耐えた人』として、ヤクザとして箔(はく)がつくものなのだと思っています。今は技術が進歩して昔ほど痛くないのか? もし、一般人が激痛に耐えて入れているのだとしたら、その異常さがちょっと理解できないことから、異質なものを見る目になってしまいます。何となく気楽そうに入れている外国人のものを見ると、『本当の入れ墨?それともシール?』と、そこもすごく疑問です。一生消せないものなのか、シールみたいな気楽なものなのか、なんとも実態がよくわからないものなのです」(神奈川県・50代女性)


●「子ども4人と夫の6人家族です。結婚して長男を産んだときに、左腕にひらがなでその子の名前を彫りました。昔から刺青に興味があったし、子どもを大切にしようという思いも込めました。4人目の出産まで、同じように彫りました。困ったのは子どものプールです。いまのようなラッシュガードがなかった頃は、Tシャツを着て入っていました。スーパー銭湯のようなところでは、1回だけ入浴を断られたことがあります。友達で離れていく人はいませんでしたが、パートをしていた会社では、着替えの時にほかの社員に見つかって、社長から解雇を言い渡されました。さすがに抵抗しましたが、日本ではまだまだ仕方がないかな、とも思います。いままでは任俠(にんきょう)の人が入れてきた、という風潮がありましたので。私自身は、見た目はぽっちゃりした普通のおばちゃん。刺青を入れているようには見えないはずです。いま4番目の子どもが公務員になるという話が出ているので、知られたらやばいかな、とも思い始めています。もし不利になるようなら消すつもりです。刺青を入れるなら、この国ではまだ、その弊害も考えておいたほうがいいと思います」(群馬県・40代女性)


●「両腕や背中に大きめのタトゥーが入っています。デザインを学ぶために20歳でフランスに留学して、最初はお守りのつもりでした。その後デザイナーになり、仕事への覚悟を示したものや、亡き友人を思って入れたものもあります。向こうでは一度も不自由を感じたことはありませんでしたが、数年前に帰国してからは違います。レストランで席についた時、袖からはみ出たタトゥーを理由に追い出されたことがありました。店員の方は『決まりですので……』の一点張りでした。『ルールだから』と言うなら、なぜそうなのか、どんな意味があるのか、理由を教えてほしいのです。日本人は『こうあるべきだ』という価値観に取りつかれているように感じます。海外で入場拒否をする施設があれば、人権と差別の問題になります。グローバル化のなか、国際レベルで人権を考え直す時期を迎えているのではないでしょうか? 増え続ける外国人観光客、ラグビーW杯や東京オリンピックなどで日本を訪れる選手や観客が日本人のおもてなしを満喫し、人を見かけで判断しない、偏見のない日本のイメージを世界に広げてもらえることを期待しています。タトゥーの入っている人も、そうでない人も、自然に生活できる日本になることを願っています」(東京都・50代男性)



彫り師の男性が医師法違反で摘発されたと知ったのは、大阪で裁判を取材していた3年前のちょうど今ごろ。一瞬、背中一面に派手な図柄を入れたこわもてを思い浮かべました。


会ってみると、物腰も言葉遣いも柔らかい、細身の好青年で驚きました。「もちろん、勇気がいりましたが……」。略式起訴されながら、職業人生をかけて罰金30万円の命令を拒み、自ら正式裁判に臨むと語る姿に接し、自分の偏見を反省しました。


分からない、知らないことをいいことに、相手を一方的に評価する。そんな現象が、タトゥーをめぐる議論には特にわかりやすい形で表れます。社会のありようを浮き彫りにする、フィルターでもあると感じました。(阿部峻介)



〈入れ墨と刺青とタトゥー〉 「刺青」「入れ墨」「タトゥー」……。日本では様々な呼び名があります。古代には体に入れたものを「文身(ぶんしん)」、顔に入れたのを「黥(げい)」と書きました。「彫り物」「倶利迦羅紋々(くりからもんもん)」といった俗称もあります。


江戸時代には、刑罰を科せられた者の目印として顔や腕に入れた墨を表す場合に「入れ墨」と書きました。


明治時代になって文豪・谷崎潤一郎が小説「刺青(しせい)」を発表してから、「刺青(いれずみ)」と表記されるように。海外のようにファッションとして入れる文化が広がってからは、英語表記の「タトゥー」が使われるようになりました。


一般にタトゥーと呼ぶと、欧米式のタトゥーマシンによるワンポイントの「機械彫り」、入れ墨と書くと手作業による昔ながらの「和彫り」をイメージする人が多いかもしれませんが、本質的に違いはありません。



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