2016年の米大統領選でロシアがトランプ氏陣営に肩入れして介入したとされる「ロシア疑惑」に関し、トランプ大統領の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が29日、ニューヨークの連邦裁判所で、トランプ氏のロシアでのビジネス事業について、連邦議会にウソの証言をした罪を認めた。
トランプ氏の元最側近が司法取引に応じて疑惑捜査に協力したことを意味し、コーエン氏の今後の証言次第では、トランプ氏に大きな打撃となる恐れがある。
ロシア疑惑を捜査するマラー特別検察官が裁判所に提出した資料によると、トランプ氏は15年9月から、モスクワに「トランプタワー」を建設する事業を検討していた。コーエン氏は議会に対して昨年、事業は大統領選の予備選が始まる前の16年1月末には断念したと主張。事業に絡み、トランプ氏が訪ロする計画も「考えたことがなかった」などと説明していた。
しかし実際は、予備選が本格化した16年6月まで3回以上、コーエン氏とトランプ氏は同事業を検討し続け、トランプ氏の訪ロ計画も確定していたという。
資料では、ウソをついた理由と…