米南部テキサス州の刑務所に収監されている男(78)が、1970年から2005年にかけて全米各地で90人を殺害したと自供したとして、連邦捜査局(FBI)などが捜査を進めている。FBIが27日、「米史上最悪の連続殺人事件の一つになるかもしれない」と発表した。
FBIによると、男は元ボクサーのサミュエル・リトル受刑者。27日までに90件の殺人事件を自供しており、証拠と照らし合わせるなど、各地の警察と裏付け捜査を進めている。
リトル受刑者は、12年にケンタッキー州のホームレス施設で逮捕され、DNA鑑定で80年代にロサンゼルスで3人の女性を殺害したことが判明、終身刑を受けた。今春、別の刑務所への移動を希望し、移動と引き換えに他の事件について自供を始めたという。当局はこれまでに34件の裏付けをとったとしている。犯行日時の記憶はあいまいだが、被害者の女性や、殺害の経緯の記憶は細部に至っている、という。
同受刑者は、中西部オハイオ州…