仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社のトップによる会合が29日夕(日本時間)、オランダ・アムステルダムで始まった。日産前会長のカルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕されて以降、3社のトップが会談を開くのは初めて。
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この日の会合には、ゴーン前会長の逮捕を受けてルノーの最高経営責任者(CEO)の暫定代行に就いたティエリー・ボロレ氏、日産の西川(さいかわ)広人社長兼CEO、三菱自の益子修会長兼CEOが出席。テレビ会議でオランダと日本をつなぐ形で開かれている模様だ。3社の首脳による定例会合だが、3社連合の今後のあり方について議論が交わされている可能性もある。
3社は会談の終了前に、「3社の取締役会は一貫してアライアンス(提携)の強い結束を維持することを強調してきた。アライアンスはこの20年間、他に例をみない成功を収めてきた。各社は引き続きアライアンスの取り組みに全力を注いでいく」との共同メッセージを発表した。(パリ=疋田多揚)
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