シャープは3日、東芝から買収したパソコン(PC)事業会社の名前を、「ダイナブック」にすると発表した。東芝時代からのPCのブランド名にちなんだ。海外市場で積極展開し、3年後に上場する目標も明らかにした。
これまでの社名は、東芝クライアントソリューション(TCS)だった。東芝時代の社名を維持することも検討してきたが、シャープ出身の石田佳久・TCS会長は「今はシャープの子会社。東芝より、ブランド名を前面に出すことにした」と述べた。
今後、欧米や中国での販売に力を入れ、手薄だったデスクトップやサーバーの品ぞろえも増やす。2019年度には黒字転換し、20年度には売上高を現在の2倍の3400億円、営業利益70億円を目指す。また、将来はシャープの親会社、鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)の工場での生産も検討する。(米谷陽一)