三菱自動車の新しい環境試験棟が、岡崎製作所(愛知県岡崎市)に隣接する研究開発拠点で稼働している。あらゆる気象条件を再現し、車両の性能を確かめることができる。国内最大規模の施設で、新車開発の効率化につなげるという。
約330億円を投じて岡崎地区の開発拠点を増強する一環でつくられ、報道公開された。
試験棟は地上4階建てで、55度から零下45度まで制御できる温調設備を備えている。降雪装置もある。世界各地の気象を再現し、車両の走行性をテスト。室内空間が快適に保たれるかどうかも調べる。三菱自はこれまで国内に降雪装置のある試験棟がなく、夏場には雪を求めてニュージーランドに車両を運ぶこともあったという。