囲碁の史上最年少プロ棋士、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)が10日、囲碁AI(人工知能)と大阪市淀川区のグロービス大阪校で対局し、敗れた。
ビジネススクールを運営するグロービスなどが世界一の囲碁AIの開発を目指し、昨年9月から始めたプロジェクトの一環。午後4時すぎに始まった対局はAIが終始優勢で、213手で仲邑初段が投了した。仲邑初段は感想を問われると、一言だけ「強かったです」と話した。
プロジェクトは、8月に中国・山東省である囲碁AIの世界大会出場を目指している。開発初期の実力を測るため、自ら約50万局の対局を繰り返した強化学習1日目のAIと、プロ1年目で8日に公式戦初勝利をあげた仲邑初段の対決が企画された。(久保智祥)