愛知県立長久手高校1年の羽根彩夏(あやか)さん(16)が、4月1日付で囲碁の日本棋院中部総本部(名古屋市東区)所属のプロ棋士になる。祖父は「中京のダイヤモンド」の異名をとった泰正九段(74)、父は「平成四天王」に数えられる直樹九段(42)で、親子3代連続のプロだ。
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日本棋院によると、親子3代でプロになった例は故藤沢秀行名誉棋聖、息子の一就(かずなり)八段(54)、孫の里菜女流三冠(20)ら複数あるが、現役で3代がプロになるのは初めてという。彩夏さんは中学2年生で棋士をめざすための中部総本部の院生になり、女流棋士を増やすため新設された「女流特別採用推薦棋士」に合格した。
泰正九段は2015年に通算1200勝を達成し、王座1期。直樹九段も16年に通算900勝を挙げ、本因坊や天元など7大タイトル通算8期を誇る。親子そろって7大タイトルを獲得したケースは初めてで、母しげ子初段(45)もプロという囲碁一家に育った。
自宅には碁盤や碁石が手の届く…