東京医科大は7日、2017年度、18年度の入試で不正に不合格とされた受験生101人のうち、44人(男子15人、女子29人)の追加合格を認める一方、入学を希望した女子5人を改めて不合格にしたと発表した。同大は5人を再不合格とした理由を「定員に達した」と説明しているが、受験生の保護者は「受験生の気持ちをくみ取ろうとしなかった」と批判している。
「裏口入学はそのままなのに」 5人不合格、憤る両親
同大は、女子や浪人年数の長い受験生の得点抑制や、特定の受験生への加点といった不正をしてきた。両年度について再判定した結果、101人が当時の合格ラインを超え、入学の意向を確かめたところ49人が入学したいと答えた。
ただ、同大は、一般入試、センター試験利用の一般入試、推薦入試の区分ごとの募集定員から、再判定でも合格した「正規合格」の在校生を引いた数を追加合格の「上限」とした。この結果、18年度の一般入試は29人(男子7人、女子22人)が入学を希望したが、24人目までしか入学を認めず、女子5人が再び不合格となった。
同大は、センター試験利用を含…