南米ペルーで9日、国会改革などのために憲法を改正することの是非を問う国民投票があった。ペルーでは政治家の汚職疑惑が相次ぎ、ビスカラ大統領は国会議員の連続しての再選禁止や国会議員が増える二院制への変更反対を訴えている。国民投票では連続再選禁止は賛成多数、二院制への変更も反対多数になり、国民のビスカラ氏支持が浮き彫りになった。
この結果は、国民投票を提案したビスカラ氏が望んでいたものだった。ビスカラ氏は投票終了後の9日夕、ツイッターに「ペルーはきょう勝利した」と投稿し、勝利宣言をした。
国民投票は①司法制度改革②政党組織の資金規制③国会議員の連続再選禁止④国会の二院制への変更の4項目について、憲法改正に賛成か尋ねた。地元メディアの出口調査によると、①②③ともに賛成が80%を超え、④の二院制変更は反対が80%を超えた。開票中の選管集計も同じ傾向だ。
ビスカラ氏は3月、クチンスキ…