三菱重工業は、国産ジェット旅客機MRJを開発中の子会社、三菱航空機(愛知県豊山町)の債務超過を解消したと発表した。三菱重工が三菱航空機に貸し付けている債権500億円を放棄し、1700億円を追加出資した。
国産初のジェット旅客機MRJ
三菱航空機は2008年の設立。資本金はこれまで1千億円だった。当初は13年にMRJの納入開始を見込んでいたが、設計変更などが相次ぎ、納入時期は7年遅れている。費用がかさみ、今年3月末で約1100億円の債務超過になっていた。
三菱重工は10月末、2200億円規模の金融支援で三菱航空機の債務超過を解消する考えを明らかにしていた。