二輪車大手のヤマハ発動機は11日、2013年から検討していた四輪車事業への参入を凍結したと明らかにした。日高祥博社長は理由について、「事業化や投資のシミュレーションをしたが、ビジネスモデルとして回収は難しいと判断した」と述べた。同日開いた21年までの新経営目標の発表会で報道陣の質問に答えた。
ヤマハ発は13年の東京モーターショーで小型の試作四輪車を展示し、四輪車事業への参入を検討していることを発表。15、17年の東京モーターショーでも試作車を展示するなど、量産型の普通乗用車の開発を進めていた。
日高社長は凍結を決めた時期について明言はせず、「つい最近決めた」と述べるにとどめた。開発チームはすでに解散しているが、日高社長は「ゴルフカーや四輪バギーの開発は引き続き続けていく」とした。