アフガニスタンの首都カブール東部で24日午後、武装集団が政府庁舎を襲撃し、保健省によると、政府職員や警官ら少なくとも40人が死亡した。
同省などによると、同日午後3時ごろ庁舎の入り口で車爆弾が爆発し、混乱に乗じて庁舎内に侵入した襲撃犯3人が銃を撃ち始めた。庁舎には350人余りの職員がいた。襲撃犯3人は治安部隊と25日未明まで銃撃戦を続け、全員が死亡。地元テレビは黒煙が上がる庁舎を治安部隊が取り囲む様子を伝えた。
25日昼までに犯行声明は出ていない。同国では政府軍が駐留米軍の支援を受けながら反政府勢力タリバーンと戦っているが、統治が及ぶのは国土の6割弱。駐留米軍を撤退させたいトランプ米政権はタリバーンとの和平協議に乗り出しており、タリバーンも応じているが、一方で治安部隊や政府施設を狙った攻撃の手を緩めていない。(イスラマバード=乗京真知)