東南アジアの配車最大手「グラブ」という新しい企業を知っていますか?
シンガポールを拠点に、東南アジア8カ国約240都市にサービス網を広げ、日本のトヨタ自動車も巨額出資しています。
グラブの最高経営責任者(CEO)を務めるアンソニー・タン氏は同社の配車サービスについて、「東南アジアで最も効率がいい」と自負しています。
そんな同社のサービスはどんなものなのか。それが知りたくてシンガポールを訪ねました。
空港着いたらアプリで予約、料金変動
12月中旬の日曜夕。シンガポールの「チャンギ国際空港」。建物を一歩出ると、気温30度超の蒸し暑さが体にまとわりついた。
早く宿泊先へ行きたい。タブレット端末にダウンロードしたグラブのアプリを立ち上げ、乗車地に空港、降車地にホテル名を打ち込んだ。
「ジャストグラブ」(近くにいるタクシーかグラブ車が配車される)
「グラブシェア」(同じ方向に向かう人とグラブ車に相乗りする)
「グラブヒッチ」(ガソリン代を節約したい一般人の車に相乗りする)
アプリには、いくつかの選択肢が料金といっしょに表示された。
ジャストグラブよりも最大35…