RIZAP(ライザップ)グループは27日、代表取締役の松本晃氏が来年1月1日付で代表権を返上することを明らかにした。同時に9人いる社内の取締役を松本氏と瀬戸健社長の2人に大幅に減らし、3人の社外取締役が取締役会の過半を占めるようにする。28日の取締役会で正式に決める。
ライザップは積極的なM&A(企業合併・買収)で急拡大してきたが、傘下に収めた企業の再建が進んでいなかった。松本氏は、瀬戸氏の周囲がイエスマンばかりだと問題視。M&Aの担当役員は「責任をとるべきだ」と主張して経営体制の刷新を求め、自ら代表権を返上することも申し出たという。退任する取締役の多くは執行役員に就く予定だ。代表権を持つのは瀬戸氏だけになる。
カルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)だった松本氏は6月に最高執行責任者(COO)としてライザップに入り、瀬戸氏にM&A凍結を進言して実現させた。(筒井竜平、大鹿靖明)