大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)は9日、大阪都構想の是非を問う住民投票について、目標としていた今夏の参院選との同日実施にこだわらない考えを示した。今春の統一地方選までの都構想案とりまとめに公明党が協力することが条件。住民投票をめぐって対立を深めていた両党で妥協点を探る動きが本格化してきた。
都構想は、大阪市を廃止して東京23区のような特別区に再編する制度改革。住民投票の実施には府・市の両議会で都構想案の議決が必要で、両議会で過半数に届かない維新にとって公明の協力が欠かせない。維新は参院選との同日実施に協力するよう求めていたが公明は応じず、松井氏は両党が水面下で交わした住民投票についての文書を一方的に公開。両党の対立が深まっていた。
さらに維新側は、公明の協力が…