兵庫県南あわじ市の「灘黒岩水仙郷」で、ニホンスイセンが見頃を迎えている。訪れた人たちは斜面を散策し、かれんな白い花が広がる光景を楽しんでいる。
季節の花
同郷はニホンスイセンの「日本三大群生地」として知られ、淡路島最高峰の諭鶴羽山(ゆづるはさん)の裾野の傾斜地7ヘクタールに約500万本が自生している。桝尾正明支配人(68)は、「昨年の台風21号の影響で肥料が流れたため、例年より咲きが遅い斜面がある」と話す。
神戸市北区から家族で訪れた東辻茉子(まこ)ちゃん(7)は、「甘くて優しいにおいがする」と笑顔を見せた。双子の妹・佳子ちゃん(7)とスケッチブックを持参し、中腹のベンチでスイセンの絵を描いていた。
現在咲いている花の見頃は今月末までだが、順次、別の斜面でも開花し、2月下旬まで楽しめる。入園料は大人500円、小中学生300円。問い合わせは管理事務所(0799・56・0720)。(加藤諒)